臨時講師の編

お 富 

2009年04月15日 23:34

 華頂女子高校での伝統工芸の一つである西陣織の講義が昨日から始まった。
色々な不安を抱えたままの第1週目である。
 2クラスを持ち、火曜日・水曜日の5時間目と6時間目での授業で、3ヶ月前から
自分でカリキュラムを組み、プロジェクターによるプレゼンするようにした。
 
 初回の昨日と今日は、伝統工芸である西陣織がどのように出来たかを
知って貰う為に、先ず、歴史から始めた。
しかし、織物に携わっている者でも、歴史まで知っている者は、
数少ないのに、青春真っただ中の生徒さんにとっては、酷なことである。
自分も高校時代を振り返ると同じ事が言える。
 不安が的中。知ろうとしている努力は見えるが、知らない固有名詞が
出たりして、理解がし難い。歴史は噛み砕く事が出来ず、そして、私の
教え方も問題があると感じ、反省をして5時間目が終了。
  そこで、気分を変える為に、年配の方で一部、今も使用していて、
若い人には、死語になりつつある「京都弁」を取り入れ、京都弁の
かるた大会を6時間目に取り入れました。
 京都弁の入ったCDで読み上げて、生徒さんは札取りに一生懸命、
2回目は、生徒さんに読み上げて貰い、札取りの後、1枚毎に
反復して貰って、これがおおうけしました。うちのおばあちゃんが
ゆうたはったとか、このことばよく使うとか、これ京都弁やったんとか、
なんとなく京都弁にどっふり使った授業になり、そして、はんなりとした
アットホーム的な雰囲気になり、やっぱり京女の素質を持っている
生徒さん達だなあと感じました。
 終わりかけに、日常会話に京都弁をせいだい使ってねと言って
和やかな雰囲気の中で授業が終わりました。

 2クラスの初回の授業が終わって、感じたのは、みんな素直で、
クラスの仲も良く、これからの授業も楽しくなって行く予感がして、
ほっとしています。

 そして、今日の事ですが、6時間目が終わって、帰りがけに、廊下で、
昨日の生徒さんから、「先生、さようなら」と声をかけてくれて、一瞬、
誰にと思いましたが、我に返り、私に言ってくれてるのやと、気付き、
大変、嬉しい気持になりました。
 そこで、私も、良き先生にならなければと痛感しています。

これからも、臨時講師の編のブログも載せますので、宜しく。


和室にて、「京都弁のかるた大会の様子」







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